代表的な潤滑油の種類と特徴
潤滑油は機械の動作をスムーズにさせたり、摩擦や摩耗を軽減してくれる役割があります。そんな機械動作に欠かせない潤滑油には、身近な自動車エンジン油をはじめ、工場で使用されるギア油などさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。そこで今回は、代表的な潤滑油の種類とその特徴についてご紹介します。
1.潤滑油とは?
潤滑油とは、金属同士が接触する際に生じる摩擦を軽減させ、機械の効率を良くするために用いられる油です。また、摩擦を軽減させるだけでなく、機械のサビを防いだり、稼働する機械を冷やしたりする効果もあります。
潤滑油は、液状のため浸透性が高く、早く動くものを潤滑させるのに向いています。さらに、潤滑油は浸透性が高いため、塗布しすぎてもあまり意味がなく、スプレーや刷毛などで薄く延ばして使います。
2.潤滑油の種類と特徴
機械の作業効率を上げるために欠かせない潤滑油には、さまざまな種類があり、それぞれ性能が異なります。ここからは、代表的な潤滑油の種類と特徴について紹介します。
2-1.マシン油
一般的に、マシン油は機械の軸受や回転部分に用いられます。種類も多く、夏季用、中期用、冬季用などによって粘度が異なることが特徴です。並級潤滑油の1つで、潤滑油の中でも最も一般的なものです。主に、石油系の精製鉱油を使用しますが、原材料に使われる原油の種類によって、品質が異なります。また、グリースや金属加工油などの原料油としても使われることもあります。
2-2.タービン油
タービン油は、発電用の水力タービンを蒸気タービン、船舶動力用タービンなどの軸受部分の潤滑に使われている潤滑油です。タービンの種類には、添加タービン油と無添加タービン油の2種類があります。無添加のタービン油は粘度指数が高く、水との分離性に優れており、工業用各種設備機械など稼働条件の比較的安定したところで用いられます。一方、添加タービン油は酸化の安定性や消泡性、防錆性、水分離性に優れており、蒸気タービン、減速機付タービンなどに使用されます。
2-3.スピンドル油
低荷重で低粘度のため、紡績機のスピンドルのように高速回転をするものの潤滑油に適しています。他にも、小型の電動機や軽荷重高速機などの高速軸部分の摩擦低減に主に用いられます。
2-4.シリンダー油
シリンダー油は、高温や重荷重部分で用いられる潤滑油です。粘度が大きく、引火点が高いため、主に蒸気機関のシリンダーの潤滑に用いられます。
2-5.軸受油
軸受油は各種機械の軸受部分の潤滑油として用いられます。従来は、無添加精製鉱油が用いられていましたが、現在では酸化防止剤および錆止め剤を添加したものが使用されています。
2-6.冷凍機油
冷凍機油は主に、冷凍機の冷媒を圧縮するための圧縮機部(コンプレッサー)に用いられる潤滑油です。鉱油系の潤滑油を冷却した際に、流動する最低温度が低いため、アンモニアなどの冷媒への安定性が良いことが特徴です。
2-7.油圧作動油
油圧作動油とは、油圧ポンプで生み出されたエネルギーを、油圧駆動装置に伝達する作動流体です。一般的に、温度変化による粘度変化が少ないことが特徴です。また、消泡性、酸化安定性、水分離性、防錆性に優れていることも特徴です。その他にも、耐摩耗性や耐火性などを発揮する種類もあるため、油圧システムに応じた適切な油圧作動油を選ぶことが大切です。
2-8.ギア油
ギア油は機械の各種ギアに用いられる潤滑油です。また、ギア油には極圧添加剤、錆止め剤、消泡剤を添加したものと、無添加のものの2種類があります。極圧添加剤が添加されたものは、金属表面に強力な潤滑膜を形成し、金属接触による摩擦や摩耗を軽減させ、焼きつきを防ぐ効果があります。一方、無添加タイプは酸化の安定性や消泡性、水分離性、防錆性などの効果が高いことが特徴です。
2-9.しゅう動面油
しゅう動面油は、一般機械の往復部や回転部などに用いられることが一般的です。原材料は、主に石油系の精製鉱物が使われており、添加剤は加えられていないことが多いです。特徴としては、振動現象への耐性や防錆性、酸化安定性に優れていることが挙げられます。
2-10.圧縮機油
圧縮機油は、圧縮機のシリンダーや軸受などの潤滑に活用されます。種類は往復動形とスクリュー形用に分けられます。カーボン生成が極めて少なく、酸化安定性や防錆性に優れている点が特徴。スクリュー形用は、同じく酸化安定性や防錆性、水分離性に優れている点が特徴とされています。
3.まとめ
今回は代表的な潤滑油の種類と特徴について紹介しました。
潤滑油にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。潤滑油が必要な部分に合わせて最適な潤滑油を選ぶことが大切です。
润滑油的种类和特点
润滑油具有使机器运转平稳、减少摩擦和磨损的作用。此类机器运转不可缺少的润滑油种类繁多,例如熟悉的汽车发动机油和工厂使用的齿轮油,每种都有不同的特性。因此,这次我们将介绍典型润滑油的种类及其特性。
1、什么是润滑油?
润滑油是一种用于减少金属相互接触时产生的摩擦并提高机器效率的油。除了减少摩擦外,它还具有防止机器生锈和冷却运行机器的作用。
润滑油由于是液体,所以具有高渗透性,适用于润滑快速移动的物体。此外,由于润滑油具有高渗透性,因此涂抹过多并没有多大意义,因此请用喷雾器或刷子将其薄薄地涂抹使用。
2、润滑油的种类和特点
对于提高机器的工作效率来说,润滑油有很多种,每一种都有不同的性能。从这里开始,我们将介绍典型润滑油的种类和特性。
2-1. 机油
机油常用于机器轴承和旋转部件。种类很多,根据夏季、中期、冬季的不同,粘度不同。它是平均等级的润滑剂之一,是最常见的润滑剂类型。我们主要使用以石油为基础的精炼矿物油,但质量因用作原料的原油类型而异。也可用作油脂、金属加工油等原料油。
2-2. 汽轮机油
透平油是一种润滑油,用于润滑发电用水轮机的轴承部件,如蒸汽轮机和船用动力涡轮机。涡轮机有两种类型:添加涡轮机油和无添加涡轮机油。无添加剂汽轮机油粘度指数高,与水的分离性优异,用于各种工业设备和机械等相对稳定的运行条件。另一方面,添加的透平油具有优异的氧化安定性、消泡性、防锈性和水分离性,用于蒸汽轮机、带减速齿轮的涡轮机等。
2-3. 主轴油
由于其低负荷和低粘度,它适合作为高速旋转物体的润滑剂,例如纺纱机的锭子。此外,主要用于减少小型电动机、轻载高速机等高速轴类零件的摩擦。
2-4. 气缸油
气缸油是用于高温和重载部件的润滑油。由于其高粘度和高闪点,主要用于蒸汽机气缸的润滑。
2-5. 轴承油
轴承油用作各种机器轴承的润滑剂。过去使用无添加剂的精炼矿物油,但现在与抗氧化剂、防锈剂等添加剂一起使用。
2-6. 冷冻机油
冷冻机油是一种润滑油,主要用于压缩冰箱制冷剂的压缩机部分(压缩机)。矿物油基润滑油在冷却时,其流动的最低温度较低,因此其特点是对氨等制冷剂具有良好的稳定性。
2-7. 液压油
液压液压油是将液压泵产生的能量传递给液压驱动装置的液压油。一般来说,它的特点是粘度因温度变化而变化不大。它还具有优异的消泡性、氧化稳定性、水分离性和防锈性。还有其他类型具有耐磨性和耐火性,因此根据液压系统选择合适的液压油很重要。
2-8. 齿轮油
齿轮油是用于机器各种齿轮的润滑油。齿轮油有两种,一种是含有极压添加剂、防锈剂、消泡剂的,另一种是不含添加剂的。加入极压添加剂的那一种在金属表面形成一层坚固的润滑膜,减少因金属接触而产生的摩擦和磨损,具有防止咬死的作用。另一方面,无添加剂型具有氧化稳定性、消泡性、水分离性、防锈性等高效果。
2-9. 滑动面油
滑动面油一般用于一般机械的往复部分和旋转部分。原材料主要是石油基精炼矿物,很多情况下不添加任何添加剂。其特点包括出色的抗振动现象、防锈性和氧化稳定性。
2-10. 压缩机油
压缩机油用于润滑压缩机的气缸和轴承。类型分为往复式和螺杆式。其特点是产碳量极低,氧化安定性和防锈性极佳。螺杆式还具有优异的氧化稳定性、防锈性和水分离性。
三、总结
这次,我们介绍了典型润滑油的种类和特点。
润滑剂有很多种,每种都有不同的特性。根据需要润滑油的部位选择最合适的润滑油很重要。
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